水道のトラブルFAQ

水回りのトラブルについて、もっと知っておきたい質問や疑問についてしっかりお答えしていくコーナーです。まずはご自身が冷静になって対応することが大切です。そこをふまえて、Q&Aを参考にしてください。

Q 蛇口の寿命はどれくらい?

A一般的に、蛇口の寿命は5年から10年と言われています。例えば1日に30回蛇口を締めるとすれば、1カ月で900回、1年で10,800回も可動部を動かす事になります。長く使っていると、甲高い音がしたり水漏れがしたりと、パッキンの劣化などから多少の異常もみられます。しかし最近の蛇口はレバー式になり、パッキンの耐久性も増したことで寿命が伸びてきているのが実情です。

Q 大きい給湯器に替えた場合、ガス代も増える?

A使用する湯の量が同じであれば、号数が違っていてもガスの料金に変更はありません。号数とは給湯器の性能を示すための単位で、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを表しています。仮に給湯器が「19号」だとすると、水温が15℃で40℃の湯を1分間に19リットル出せる計算です。シャワーや蛇口でお湯を使用すると給湯能力の大きいタイプのほうがお湯の出量が大きくなるため、湯を無意識に多く使ってしまう傾向があります。

Q うるさい排水音。どうにかしたいのですが?

A夜間などの比較的静かな時間にトイレやキッチンなどの排水管から水が流れると、どうしてもうるさく感じてしまうものです。特にマンションの場合は住民によっては音に敏感な人もいるので、トラブルに発展する可能性を感じる場合は、排水管に遮音材を巻きつける、防音・吸音工事を行うなどの対策が有効です。遮音・吸音シートならインターネット販売もされているので、気軽に利用できます。

Q 排水溝にアクセサリーを落としてしまった。取れますか?

A排水溝には排水トラップという下水が上がってこないようにする悪臭防止用の配管が設置されています(S字に曲がった部分です)。落とした物はトラップに残っている場合があるため、その場合取り出すことができます。
排水トラップを外す場合、水がたまっているので前もってバケツをトラップの下にセットしておき、水を抜いてから確認するようにしましょう。その際、下水の臭いが上がってきますのでマスクの着用をおすすめします。

Q キッチンの蛇口のタイプを確認するには?

Aキッチンの蛇口には、1つ穴のワンホールタイプ、2つ穴のツーホールタイプ、壁付きタイプの3種類があります。蛇口交換の際は、このタイプのどれかが合わなければ設置できません。
そこでタイプを見分けるには、蛇口のついている位置を確認します。壁付きタイプは蛇口の根元が壁とくっついています。シンクやシステム キッチンの天板についており、根元が円筒状の場合はワンホールタイプです。ツーホールタイプは根元が左右に広がり台状になっています。よくわからない場合は修理業者に連絡し、作業を依頼しましょう。

Q キッチンシンクの白いシミは何ですか?

A石のように固まった白い汚れは、水道水に含まれているカルシウムや鉄分、ミネラルなどのアルカリ性の汚れが考えられます。これらの汚れは中和して落とすため、酸の力で白い汚れを溶かして緩めます。汚れ落としスポンジにお酢を含ませて、ステンレスの筋(ヘアライン)の方向に沿って擦るとよく落ちますのでお試しください。

Q 浄水器の取り外し・取り付けをしたいのですが?

A浄水器の取り付けや取り外しをする場合は、浄水器の機種や型番によって方法が異なりますので、お持ちの浄水器にあった方法で作業を行いましょう。大体のメーカーは、ホームページに取り付け方が紹介されているので参考にしてください。浄水器が劣化すると修理が必要になります。その際に、ネジ山を壊してしまったりしないよう、無理にきつく締めないようにしましょう。 締めつけがあまりにもキツイと、錆が出始めていた場合には折れてしまう可能性もあります。
また劣化を早めないために必要以上に触らないようにだけ気をつけて下さい。

Q 風呂場の汚れ、何とかしたい!

Aカビの発生やぬめりの発生など、浴室では家庭の他の部屋とは違った汚れが目立ちます。それぞれの汚れによって対処方法は異なります。

水垢

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の残留物質を水垢といいます。この成分が乾燥と湿潤を繰り返すことで鏡や金属製のものにくっついてしまいます。性質がアルカリ性のため、落とすときは酸性の成分を使うと中和され落ちすくなります。トイレの洗剤など、酸性の洗剤か酢やクエン酸を使用するとアルカリ性と中和され汚れが落とせます。

石けんカス

石けんもアルカリ性のため、酸性の洗剤を使うか酢やクエン酸で掃除するといいでしょう。

ピンク色のぬめり

このぬめりは酵母・ロドトルラと言い、普通の掃除で簡単に落とせますが、水分だけで発生するためこまめに掃除することが大切です。発生を抑えるためには重曹沸騰水(1Lの水に80gの重曹を溶かして沸騰させるだけ)を使用しましょう。創る際にはホーロー鍋を使用しましょう。

黒カビ

もっとも厄介でポピュラーな汚れです。市販のカビ用スプレーなどが効果的ですが、塩素系の漂白剤も有効です。カビの生えている部分にこれらの洗剤等を長時間付けておく必要があるため、片栗粉に混ぜて塗ると非常に効果的です。

Q 家の中の一部分だけ水を止めたい

A家中の水を止めなくても、風呂場やキッチンなど、それぞれの水回りを区切って水を止められるため、一部分だけの止水は可能です。家の水まわりには、水量を加減できる止水栓というバルブがついており、ドライバーやコインなど固くて回せるものを使って時計回りに回転させれば、水は止まります。

Q ティッシュペーパーは流しても大丈夫ですか?

Aトイレットペーパーと比べると、同じ物のようで、構造が全く違います。パルプの溶解から乾燥までの工程はほぼ同じで、繊維と繊維を結合させる樹脂(湿潤紙力増強剤)を入れて破れにくくしているのがティッシュペー パーです。水に溶けにくい繊維構造になっており、トイレに流すと詰まりの原因となりますので、絶対に流さないようにしてください。
一方でデンプンを使ってほぐれやすくしているのがトイレットペーパーです。流せるタイプのティッシュペーパーは両方の性質を兼ね備えているので、外出先にはこのタイプを持って行くことをおすすめします。

Q トイレに物を落としてしまったら流しても大丈夫ですか?

A物を落とした時、「いらないものだし小さいから流しても大丈夫かな」と勝手に判断してしまうこともあるかもしれませんが、トイレの内部は思ったより複雑で、小さな異物であってもトイレットペーパーが付着し雪だるま式に大きくなってしまって、詰まることもあるため、便器に手を入れるのは抵抗もあるかと思いますが必ず回収するようにしましょう。もしトイレが詰まってしまったら無理にいじらないで、業者に回収を依頼するようにしましょう。

Q 洗面所やタイルが青くなったときの対処法は?

A大体のケースにおいては、放っておいても給湯器や銅管内部で徐々に被膜が形成され、自然と青みがなくなっていくことが多いです。しかし場合によっては被膜が形成されないこともあるため注意が必要です。もし時間がたっても着色が解消されなければ、青みを除去する方法を試してみましょう。約10%のアンモニア水を少量滴下し、よく拭き取った後、食酢で中和し、水でよく洗い流します。布が青く染まってしまった際は、70~80度に暖め、食酢に浸して脱色をしましょう。

Q 風呂場で給水するとゴボゴボ、という音がする

A主に2つ原因が考えられます。ひとつは排水口のトラップが外れている可能性です。浴室の排水口には必ずトラップが付いており、これが機能していないと下水からの臭気が浴室に上ってくることがあります。例えばオリや汚れがたまって詰まり始めると異音がしますので、詰まりを取り除けば解決します。
もうひとつは、二重トラップと呼ばれる場合で、トラップが同系統に2カ所あると極端に排水が悪くなり音がする場合があります。またはトラップがなくても配管の太さに対して排水量が大きくても音がします。トラップを取り除いたり配管の通気を確保すると音が解消されるようになります。

Q 浴室にたまった抜け毛、そのまま流してしまっても大丈夫ですか?

A入浴時、女性は特に髪の毛が排水溝に残ってしまう場合があります。そのままにしておくと水流で流れていき、排水管が詰まる原因になるため流すことは避けましょう。ほおっておくと下水道管を詰まらせたり、最悪の場合、雨天時に雨水と一緒に流れ出し、川や海を汚す原因にもなり自然環境にとってもよくありません。入浴後に髪の毛が排水溝に残っていないか、こまめに取り除くようにしましょう。

Q 便座がガタつく

A長年使っていると便座にすわるごとにガタガタと音がし、今にも壊れそうに感じる時があります。そんな時の原因は、取付ボルトの固定ナットがゆるんでいることが考えられます。
本体着脱式の洗浄便座の場合は一手間で付け替えができます。プレートの掛りと着脱する爪の部分に遊びをもうけていため、左右・前後に多少ガタつきを生じる場合がありますが異常ではありません。
もし何十年も使っている便座なら、経年劣化で替え時かもしれませんので、修理業者に確認を依頼してみましょう。